平城遷都1300年祭県民活動支援事業
講師:谷山正道 (天理大学 文学部教授)
2010.11.28 八木歴史講演会
(110309,110418訂正)
はじめに
八木では、2004年7月に「おかげ参りと八木」というテーマで話しをさせていただきました。今日は谷三山について触れながら、「幕末の大和」について話します。(御子孫の方がいらっしゃるのに失礼ですが、呼び捨てにさせていただきます。)
江戸幕府は、三代将軍家光の時代から長らく鎖国を続けていましたが、幕末になると、産業革命を行った欧米列強諸国がアジアに進出し、開国を迫ってきました。嘉永6年(1853年)にペリーが来航し、翌年に開国、安政5年(1858年)には通商条約を結び、開港するにいたります。
そのころ国内では、尊皇攘夷運動と公武合体運動が対抗しながら展開し、その後幕府を倒して中央集権をと願う倒幕派により、明治維新が行われるにいたります。
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八木村の商家に生れ、幼い頃聴力を失いますが、勉学に励みその学識は深く、私塾「興譲館」を興し、多くの弟子を輩出。高取薄から篤学を賞せられ、士籍に列せられました。
頼山陽、吉田松陰など幕末の知識人との親交があり、幕末の大和を代表する人物です。(享和2年(1802)~慶応3年(1867))

現在も谷三山が生涯を過ごした生家があり、今も残る貴賓口から駕篭で高取藩へご進講に出かけたといわれています。
※参考文献の紹介
三山先生遺稿 奈良県高市郡教育会編
聾儒谷三山 平凡社 (1936年) 大伴茂
谷三山の尊皇攘夷思想について 大月明
三山先生遺構 奈良県立図書館蔵 今西文庫 今西伊之吉
伝記谷三山 谷三山百年祭記念事業推進会 (1966年) 堀井義治
谷三山と吉田松陰の出逢い 卜部 和義 著 八千代書房 堺屋出版部(1974年)
小房村に生まれ、谷三山の門に入りその俊才を認められ高弟となりました。その後、大阪府会議員、初代八木町長を勤めました。

儒学や造園学に秀で、明治27年奈良公園築造の際、知事の要請で作庭の指導にあたりました。(文政11年(1828)~明治41年(1908))